「女性社員向け リーダーシップ開発トレーニング 2期」(2018年10月~2019年3月)が2019年3月20日をもって終了しました。参加者、上司および人事ご担当者様の声も掲載しておりますのでぜひご覧ください。
(背景)
女性活躍推進をご支援させていただく中で、「組織リーダー候補の母数が少ないため、一社単独研修の実施が難しい」「女性リーダーのロールモデルや社内に相談者が少ないため、女性社員のメンタルダウンや離職等に繋がりかねない」という声を多くいただきます。それらの課題にお応えするため、女性社員を対象にした、複数社合同によるリーダーシップ研修を2017年より毎年開催しております。
(概要)
研修は半年間に渡り、月に1度、6日程に分けて実施されました。
シングルプレイヤーからリーダーへのステップアップをご支援することを狙いとし、前半では、自己理解を深めることで、他者との違いを認識する。他者に与える影響力発揮のため、人間理解に関する知識のインプットを行いました。
後半では、他者に対する効果的なコミュニケーションスキルについて学び、現場での実践とその振り返りを継続して行いました。
また、相互コーチングの仕組みや、懇親会等により、参加者同士が横のネットワークを築くことが出来る工夫を行いました。
(2期スケジュール)
2018年
Day1: 10月26日(金) 自己理解と他者理解のはじめ&キックオフ懇親会
Day2: 11月22日(木) 多様性を活かすダイバーシティリーダーの在り方
Day3: 12月14日(金) 自己基盤を築く
2019年
Day4: 1月18日(金) コーチングの枠組み
Day5: 2月15日(金) 効果的な関係性の構築
Day6: 3月20日(水) 成果を生み出す関与
&参加者の上司や人事担当者をゲストに迎え成果報告会&懇親会
(対象)
・入社7~15年前後で、将来、管理職に登用される可能性の高い女性
・日常業務で、後輩や社内関連部署、取引先等と関わり、彼らの育成や指導等を効果的に行うことが必要となってきている女性
(参加企業※敬称略)
東急建設株式会社、南海辰村建設株式会社、佐藤工業株式会社
キューブ・インテグレーション株式会社、株式会社CURIO SCHOOL
(講師)
株式会社CHANCE for ONE 取締役 人材開発スペシャリスト 木村純子
(講師コメント)
リーダーとしての影響力を発揮するためには、自分自身を有効に使いこなせるよう自己理解を深めることが大切です。更に、男女の違い・世代の違い・役職や部署ごとの要請の違い、それらの根本にある個人の思考の多様性・・・こうした違いが生み出す軋轢を超えて、どんな相手とでも良好な関係性を築いて効果的に協働できる「あり方」と「やり方」を身に着けていくこともまた重要です。
自社内では超マイノリティという環境下にあるため、一歩踏み出して自分を表現する勇気を持ちにくい女性たちですが、この6ヶ月にわたる学びの場では、同じような立場にある仲間同士で心を開き、相互に踏み込んで率直に意見を交わしながら触発し合えたことで、一人一人が自分自身の個性に気づいて自信を得ていきました。自分とは異なる発想や行動を取る人たちに驚きと尊敬を感じていく様子も見て取れました。自分とは真逆の行動を取る相手の背景に興味を持って共感的に関わり、相手を理解しようとする姿勢を通じて自分を理解してもらうというリーダーの「あり方」・「やり方」を体感的に学ぶことができたのは、やはりこの仲間同士だったからではないかと思います。
職場で彼女たちを見守りサポートして下さる人事や上司の方々が最終日の成果プレゼンテーションに臨在して下さったことも、大変ありがたいことです。彼女たちがこの場から持ち帰った学びを日々少しでも実践に活かし、強くて優しいリーダーに成長していかれることを願っています。
(参加者の声)
人は安全安心欲求を満たすため、バリケードを張っていると学びました。育休のブランクや業務内容の変更で自分が必要とされているのか悩んでいましたが思い込みでバリケードを張っていると気づきました。また自らのバリケードを解除することで、相手のバリケードも解除できることがわかりました。上司の遠慮や後輩との壁を感じていたのですが、私から声掛けをし、関係構築のきっかけを作りたいです。
他社のメンバーと対等の立場で参加できたのが良かったです。自分だけでなく様々な人の気づきを知ることで視野が広がりました。自分と異なる考えでも相手の自己決定を受け入れることを体感できました。管理職として、部下の自己決定を受け入れ、決定に責任を持ちつつ、相手の背中を押せるようになりたいです。
傾聴のトレーニングを通して、相手が話しやすい環境をこちらが用意することで相手が沢山話すことを学びました。結果として、相手に気づきを提供することができました。今後は職場の同僚に居心地の良い環境を作り、よりよい方向、成果へ導くことができるように関わりたいです。
同じメンバーと長年仕事をしてきたため、新しい社員たちへの声掛けが億劫でした。勇気を出して、職場の若手社員にコーチングをすると、素直に話してくれて、これからもコーチングを継続することになりました。コーチングを通して、若手社員の育成につなげたいです。
参加者同士のコーチングセッションで、自分の考えを話し、傾聴、質問してもらうことで目標を現実的なものにすることができました。その結果、自分が確実に前進している実感が持てるようになりました。後輩指導にもコーチングセッションを取り入れたいと思います。
(参加者上司および人事ご担当者様の声)
研修を通して、彼女が自分と向き合い、他者の話に耳を傾けることで、自身の強みに気づいたことがわかりました。これからは自身の自身の強みを活かして、現場を変えてほしいです。同時に、女性活躍推進は本人たちの努力はもちろんのこと、それを支える組織を私たち上司や人事が作っていかなければいけないと感じました。
学んだ自己理解とコーチングで後輩指導に活かしてくれることを期待しています。参加した本人からも参加者同士の横のつながりが強く、お互い刺激を受けたと聞いています。これからも会社という枠を超えて交流し続けてほしいです。
頭では理解しているセオリーを行動体験を通して理解を深め、自分自身のものにした研修だったというのが、彼女たちの発表を聞いてわかりました。本質的なことは女性・男性、関係がないですね。聞いている上司たちは行動できているのかと襟を正す思いです思いです。男性管理職にも受けさせたいと思いました。
「2019年10月開講リーダーシップ開発トレーニング3期」申込受付を開始いたしました。
お問い合わせはseminar@chanceforone.jpからお願いします。
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